漁業 先物取引 明治期の横浜の魚介店の立体写真。店先で大量のハマグリが売られている。地面には剥いた後の殻が見え、暖簾にも蛤の文字が読める。当時の東京湾はハマグリの一大産地であったが、昭和後期にはほぼ全滅してしまった。日本における「ハマグリ類」の漁獲高の推移 1920年 7103トン 1930年 5629トン 1940年 3940トン 1950年 -(欠測) 1960年 15847トン 1970年 4955トン 1980年 1910トン 1990年 2251トン 2000年 1543トン この統計の「ハマグリ類」にはハマグリ、チョウセンハマグリ、シナハマグリ等が含まれる。 (漁業・養殖業生産統計「農林水産省」) 投資信託 [編集] 食材 日本人にとって非常に古くから親しまれてきた食材で、日本書紀にも記述がある。成分にコハク酸を多く含み、旨みに富む。吸い物やクラムチャウダー、鍋ものの具、酒蒸し、焼き蛤、佃煮、土瓶蒸し、串焼き、寿司など、幅広い料理で利用される。ビタミンB1を分解してしまう酵素アノイリナーゼを含むため、生食には向かない。 ひな祭りにハマグリを食べる風習がある。これはハマグリが元々の組合せ以外の貝殻とはぴったりかみ合わないことから、『よい伴侶にめぐり合えるように』との願掛けであると考えられている。 また、北朝鮮の郷土料理に「ハマグリのガソリン焼き」というものがある。生のハマグリの上にガソリンを掛け一気に焼き上げると言うもので、意外にもガソリン臭さは無く美味であるという。 [編集] 語源 「ハマグリ」という言葉は、浜辺にあり、栗と形が似ていることから「浜栗」と呼ばれたことに由来するとの説や、石ころをクリと呼ぶことから浜にある石のような貝との意でハマグリと称されたとの説などもある。後者の説は八丈島の方言でタカラガイ類をハマグリと呼ぶのにも通じる。 [編集] ぐれる 少年などが非行に走ることを「ぐれる」というが、この言葉はハマグリに由来する。江戸時代から使われるようになった。 ハマグリの貝殻は貝合わせという遊びにも使われるように、ペアになっている殻以外とはぴったりと形が合わないという性質を持っている。このことから、「はまぐり」の倒語として「ぐりはま」という言葉が生まれ、食い違って合わないことを意味するようになった。これが「ぐれはま」に変化し、さらに「ぐれ」と略されるようになる。そして、この「ぐれ」が動詞化したものが「ぐれる」である。 ちなみに、「ぐりはま」の漢字は、「蛤」をそのまま180度回転させ、見た目を逆さまにしたものである。 [編集] 分類 ハマグリ属 Meretrix Lamarck, 1799 (属のタイプはタイワンハマグリ Venus meretrix Linnaeus, 1758) Meretrix attenuata Dunker, 1862 ベトナム Meretrix casta (Chemnitz, 1782) タイ〜インド Meretrix lamarckii Gray, 1853 チョウセンハマグリ 日本(外洋の砂地)・朝鮮半島? Meretrix lusoria (Roding, 1798) ハマグリ 日本・朝鮮半島(内湾の砂泥地) Meretrix lyrata (Sowerby II, 1851) ベトナム? Meretrix meretrix (Linnaeus, 1758) タイワンハマグリ 台湾〜フィリピン Meretrix ovum (Hanley, 1845) タイ〜インド Meretrix petechialis (Lamarck, 1818) シナハマグリ 朝鮮半島・中国・ベトナム・日本(移入) Meretrix planisulcata (Sowerby II, 1851) タイ Meretrix sp. トゥドゥマリハマグリ 日本(西表島トゥドゥマリ浜) Meretrix sp. lyrata auct. ハンボリハマグリ ベトナム(波静かな砂地)M. lyrata とは別種という[1]。 Meretrix sp. ミスハマグリ 台湾〜ベトナム M. lyrata とは別種という。 * さらに複数種が東南アジア〜インドを中心に生息するが、未記載種などもあって分類は未整理とされる[2]。FX [編集] Clamの例 Asian clam Corbicula シジミ属 Hard clam Mercenaria mercenaria ホンビノスガイ よくハマグリを Hard clam としている場合があるが別の種。いわゆるクラムチャウダーの素材として現地で主に使われている貝のひとつである。 Soft clam Mya arenaria Pacific razor clam Siliqua patula ダイコクミゾガイ Surf clam Spisula solidissima アメリカウバガイ Pismo clam Tivela stultorum Giant clam Tridacna gigas オオシャコガイ [編集] 脚注 ^ 小菅丈治「ベトナム産ハンボリハマグリの諸特徴, 特に北部ベトナムへの移入について」『ちりぼたん』Vol.36、No.4、pp. 132-135、2006年 ^ 「熊谷毅・小澤智生、Meretrix 属(Heterodonta; Veneridae)の分子系統学的解析(日本貝類学会平成 13 年度大会(東京)研究発表要旨)」『Venus』Vol.60、No.1-2、 pp.107-108、2001年 [編集] 関連項目 ウィキクォートに蛤に関する引用句集があります。潮干狩り 貝塚 その手は桑名の焼き蛤(地口) 貝合わせ(遊戯) 碁石(白石の原料にハマグリ近縁種チョウセンハマグリの大型半化石を用いる) 胡粉(貝殻から作られる画材の一つ) 蜃気楼(中国の伝説では蜃気楼は 蜃=おおはまぐり が吐いた粘液の中に現れる楼閣) 蛤岳(佐賀県に実在する山) 蛤女房(昔話) 蛤御門 蛤刃 あらすじ 昔々あるところに、1人の男が住んでいた。 あるときに男が海で漁をすると、とても大きな蛤が獲れた。男は、この大きさまで育つのは大変だったろうと、蛤を逃がしてやった。 しばらく後、男のもとに美しい女が現われ、嫁にもらってほしいと言った。女はとても美味しい味噌汁を作ったが、なぜか料理を作っているところを決して見ないよう、男に堅く約束させた。 しかし男は好奇心にかられ、どうすればこんな味噌汁が作れるのかと、ついに料理をしているところを覗いてしまった。女は鍋の上にまたがり、何と鍋に小便を注いでいた。 男は怒って女を家から追い出した。女は海辺で泣いていたが、やがて元の姿の蛤となって海へ帰って行った。 日経225 [編集] バリエーション 一般には『鶴の恩返し』のように蛤が女に化けたものとされているが、男が獲った蛤の中から女が現われたとする話もある。 子供向けのおとぎ話では料理の秘密の部分への配慮として、女が蛤となって鍋に身を浸していたと変更されている場合もある。 類話として、御伽草子に収められている「蛤の草紙」がある。 カキノキ(柿の木)はカキノキ科の落葉樹。東アジアの固有種で、特に長江流域に自生している。 雌雄同株であり、5月ごろに白黄色の地味な花をつける。果実は柿(かき)と呼ばれ、秋に橙色に熟す。 幹は家具材として用いられ、実は食用となる。葉は茶の代わりとして加工され飲まれることがある。未熟の果実はタンニンを多く含み、柿渋は防腐剤として用いられる。現在では世界中の温暖な地域(渋柿は、寒冷地)で果樹として栽培されている。 「柿の花」は夏、「柿」・「熟柿」・「木守柿」は秋の季語である。なお、この木守柿とは、カキノキになった柿の実をすべて収穫せず、木になったまま残しておく数個の柿の実のことである。「こもりがき」、「きもりがき」、「こまもりがき」、「きまもりがき」と読まれる。このような風習は、来年の豊作への祈願であるとも、野鳥のために残しておくともいわれる。なお、ユズなどについても、同じような風習がある。 なお、こけら落としの「こけら」は「ng」と書くが、これは音読で「ハイ」と読む画数8画の漢字であり、画数9画の「柿」(かき・シ)とは全く異なる文字である。 目次 [非表示] 1 学名・英語名の由来 2 生産 2.1 日本国内の収穫量 3 品種 4 柿の利用 4.1 柿の実の利用 4.1.1 渋抜きの方法 4.1.2 干し柿以外の加工品 4.1.3 食用以外の柿渋の利用 4.1.4 ヘタの利用 4.2 柿の葉の利用 4.3 柿の木の利用 5 画像 6 関連項目 7 外部リンク [編集] 学名・英語名の由来 日本から1789年にヨーロッパへ、1870年に北アメリカへ伝わったことから、学名にも kaki の名が使われる。 外為 英語で柿を表す「Persimmon」の語源は、アメリカ合衆国東部の先住民であるアルゴンキン語族の言葉で「干し果物」を意味する名詞「ペッサミン」であり、先住民がアメリカガキ(Diospyros virginiana L.) の実を干して保存食としていた事実に基づく。近年、欧米ではイスラエル産の柿(渋抜きした「Triumph」種)が「シャロンフルーツ(Sharon Fruit)」という名称で流通するようになったため、柿は「Persimmon」よりも「Sharon Fruit」という名で知られている。なお、「Sharon Fruit」は、欧米では一般に登録商標であり、これらの地域でイスラエル産以外の柿を「Sharon Fruit」という商品名で販売することは違法である。