順調に勝ち進む青秀だが、唐沢は一人負けることに対するプレッシャーがないどころか、却って負けてもいいようなことを言い出す。実はテニス部の女の子達から野球部と夏休みに一緒に遊びに行こうといわれているのだ。もちろん部員達には異存はなく、甲子園にいけなかったらテニス部の女の子達と旅行にいけると喜ぶ。唐沢はお金をまとめてテニス部の幹事の女子に渡すが、その子はキャンセルできないから甲子園にいけたら
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になってしまうという。唐沢は甲子園にいけるはずなんてない、とそのまま渡してしまう。野球部員達はそれを知らず、甲子園にいけたらラッキー、いけなくても女の子と海水浴とばかりに伸び伸びとプレーし、決勝まで駒を進めてしまう。唐沢は恐怖に駆られ、勝っている間伸ばし続けている監督の髭をそってしまう。がっくりする監督を見ながら負けを願う唐沢に百合がやってきて金を渡す。キャンセルできないときいて百合が断ってきたのだ。甲子園にいけると信じているという百合。 もう後がない唐沢だが、却ってエラーをしてしまうが、克也に海水浴にいきたいのかこのスケベとからかわれてしまう始末。健太郎が抜けたものの武南高校は相変わらず強敵で、最終回までリードを許す。克也と二郎がでて一打逆転だが、倉橋の打球は惜しいところで正面を突く。二死で唐沢となり、ジンクスの髭をそられてしょぼくれている監督にマジックで唐沢は髭を書き、打つ気満々で打席に立つ。しかし平凡な外野フライ。海水浴だな、などといいながら二死だから走る克也と二郎。だがその打球を武南の外野手が落としてしまった。信じるって大切なんだね百合ちゃん、と一塁でつぶやく唐沢であった。
*第24話:やってきました甲子園
甲子園にやってきた青秀高校。一回戦に勝ち、続いて強肩強打のオカベンこと岡部を擁する優勝候補の賢条高校と対戦することに。
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で緒戦に勝って優勝候補に負けたなら、大威張りで帰れると監督もご満悦。奇しくも賢条とは同じ宿舎で、甲子園にきても猛練習の管理野球の賢条と甲子園を楽しんで祭りなどにも行くような青秀とは対照的。岡部がランニングで一人遅れて宿舎に帰ってきた時、百合がハンカチを出し、汗を拭くようにいう。百合に惚れてしまう岡部は、夜に百合が風呂に入っているとき覗いてしまう。誰かに見られたと克也に告げる百合だが、動じない克也に百合は不満顔。しかし克也は見せたのなら嫉妬するけど、見られたなら仕方ないという。二人はキスを交わす。 試合の日、伸び伸びとプレーをする青秀に対しエラーから萎縮する賢条は2点のリードを許す。ボックスに立った克也に岡部は百合の風呂を覗いたことを告白、謝罪する。克也は笑って「青春だね、お互い」と許す。岡部は野球をすることの楽しさを思い出し、エラーをした野手に
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と声をかけ、ナインも声を掛け合い、自分達を取り戻す。しかし時遅く、青秀が最終回の岡部のソロホームラン1本に押さえ金星をあげるのであった。
*第25話:サラバ甲子園
倉橋の好投もあって3回戦の左前商にも勝った青秀。唐沢は偶然倉橋の後ろで自分が写真に移ったのを切り抜きにして、子供ができたら自慢するという。 一方で準々決勝の相手は高倉工業。大前田は96イニング無失点の記録を持つ怪物投手であった。大前田は初出場の青秀をなめてかかり、解説なども次が青秀だからパーフェクトがでるかも、などというのに対し、克也が倉橋にお前も記録を狙え、などというと、逆に倉橋が克也を見て考える。 試合当日、大前田に3回までパーフェクトに抑えられるが4回の表、克也はセーフティーバントに失敗した後、振り逃げで塁に出る。克也は二盗三盗と難なく決め、スクイズをいう監督に倉橋は狙わないとできない記録もある、と拒絶する。克也は本盗も決め、完全盗塁を達成し、ノーヒットで1点を先制する。 一方で倉橋も絶好調で、エラーで塁に出すものの、ノーヒットノーランを
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まで続け、9回もエラーの走者を背負いながら二死までくる。高倉工業は敗戦を覚悟し、大前田は自分の控え投手でマウンドに上がることのなかった桜井を代打で使ってくれるように監督に頼み、監督も記念にと代打に出す。ところが打球はふらふらっと上がり逆転ツーランに。 帰りの新幹線の中、倉橋はこれも教訓と自分の打たれた後の新聞の写真を切り抜くのであった。
*第26話:なぜか図書館
部から引退し受験生となった克也たちだが、野球部の練習を覗いていこうという克也に対して唐沢は図書館で勉強するという。おかしいと思って後をつける克也、倉橋、百合であったが、案の定勉強でなく前の席の可愛い女の子を唐沢は密かにみてニヤニヤしていたのであった。 帰り道、その女の子が絡まれたところ、唐沢が飛び出して助け、名を名乗らずに立ち去りながら生徒手帳を落とすものの、その女の子は気が付かない。慌ててこっそりみていた克也がこれを落としたといって女の子に唐沢の手帳を渡す。 女の子は美崎順子といい、翌日図書館で唐沢に手帳を渡しながらお礼をいう。それから2人は図書館で話すようになり仲良くなる。甲子園の土をあげる、という話になったあと、順子は今日はいつもの格好いい男の人が来ないのかな、という。その男の人に憧れているのだと唐沢に話すのであった。 唐沢は翌日雨の中、土をあげると、彼が今日はいてよかったねといいつつ、図書館を去る。ある日、例の順子が憧れている男をみかけた唐沢は、順子のことをどう思っているかと聞く。彼も順子が好きで、
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に会いたいから図書館に通っているという。唐沢はおめでとう、彼女も君が好きだ、と告げる。 振られた唐沢は図書館通いをやめ、新キャプテンの二郎などに野次を飛ばすのであった。 そんなある日、例の男が向こうから泣きながらやってきて、唐沢に嘘つきという。彼が言うには順子は彼には憧れているだけで、本当に好きなのは唐沢という奴だといわれた、といい去っていく。「勉強勉強」とさっそく図書館へ向かう唐沢に対して、納得がいかない克也であった。
*第27話:卒業アルバム
卒業間近、卒業アルバムに載せる写真を撮るために久しぶりにユニフォームを着た克也たち。倉橋は部員が何人いるか聞くが、3年生を入れて16人といわれて、紅白戦は出来ないかと残念がる。それを聞きつけ、メンバーを誰か補充してやろうと部員達がやる気になる。百合ともう一人、監督は無視されて雪美が参加することに。監督は審判。ラーメンが賭けられる。 紅組のピッチャーは克也だがトップバッターの百合に緩い球を投げると、いきなり打たれてしまい、「素敵、克也くん」などと塁上の百合にいわれ、甘い球を倉橋に持っていかれる。 不満顔の紅組だが、克也が相手の投手が唐沢だから大丈夫だという。しかしラーメンを賭けているために侮れず、1点を返すのがやっと。 最終回、二死で克也は打ち上げてしまい、打球は百合のところへ。「百合ちゃん愛してる」と克也がいったために百合は動揺してとり損ねてしまう。二郎も負けずに雪美に愛していますというが、まけたらラーメン代も愛してね、と切り返される。しかし打球は外野の間を抜き、克也は長躯本塁へ。百合がおさえて倉橋に渡すと、倉橋が強肩でバックホーム、クロスプレイとなる。監督はよく見ておらず、とりあえずアウトというが、克也がなんだと、というとじゃあセーフと変えてしまう。そこで皆が集まり、乱闘になってしまう。「大人気ない、たかがラーメンじゃないか」などといっていた倉橋も、肘打ちをくらや乱闘に参加。そこへ写真部がやってきて、実は先ほどの撮影時にカメラにフィルムが入っていなかったからもう一度撮影するとやってくるが、もう一度とるの?と百合は乱闘をみながらつぶやく。 そして卒業写真にはその後傷だらけの部員達となぜか雪美が仲良く移っている写真が使われたのであった。
『奈緒子』(なおこ)は、坂田信弘原作・中原裕作画による陸上漫画作品。小学館発行の「ビッグコミックスピリッツ」にて1994年から2003年まで連載されていた。終盤は『奈緒子 新たなる疾風』とタイトルを変更し再スタート。単行本は『奈緒子』全33巻と『奈緒子 新たなる疾風』全6巻の計39巻。文庫版は全25巻で発売されている。2008年2月16日に上野樹里主演で映画化された。
日本海の疾風(かぜ)と呼ばれる天才ランナー壱岐雄介の成長物語。短距離、駅伝、マラソンといくつかのシリーズにわかれている。9年もの長期連載になった。主人公の住む波切島は架空の島だが、壱岐市がモデルとなっている。
壱岐雄介(いき ゆうすけ)
父親の才能と異名を引き継ぎ日本海の疾風(かぜ)と呼ばれる天才ランナー。一般常識が通用しない野生児で年齢以上の力を発揮し短距離・長距離共に数々の記録を打ち立てる。篠宮奈緒子を助けようとして父親が死んだことを知っており、当初は奈緒子に対し厳しい言葉を浴びせたり敵意を抱いていた。母親と学校の先生以外の女は全員「オメエ」と呼び奈緒子の事は「あいつ」と呼ぶ。練習中は上はTシャツ、下はハーフパンツ、靴下を履かず素足に靴のスタイル。
小学四年の時に100m11秒3・走り幅跳び5m74を記録し学童日本新記録を達成、400mリレーでアンカーを務め優勝に貢献。全国中学陸上選手権大会にオープン参加して100m準優勝、200m三位、走り幅跳び三位。
中学一年の時に100m(10秒55)・200m・1500m(世界ジュニア歴代7位)で中学新記録を達成。ただし1500mは黒田晋に写真判定の末僅差で競り負け、同タイムながらも二位。全国中学校駅伝大会の長崎県代表選考会でアンカーになり、3分以上の差を逆転するという脅威の追い上げで長崎西町中の藤本に競り勝ち優勝に貢献。長崎県代表になる。全国中学校駅伝大会でアンカーになり船橋第一学園中の黒田に競り勝ち初出場初優勝に貢献。駅伝大会後、壱岐家の金銭的な負担を考え中学卒業後すぐに漁師になりお金を稼ごうと決意し陸上を捨て大山権太の元、漁師の修行を兼ねたアルバイトを始める。
中学三年の時に知り合いに頼まれてJC共催10kmマラソンに出場、本田と競り合い2位(ただし本田は雄介に負けたと認識している)。本田と競り合う事により走る楽しさと負けたくないという気持ちが抑えきれなくなり漁師にはならず波切島高校へ進学。